【最近のコロナウィルス感染動向と対策(ワクチン接種も含む)についてのお知らせ】

投稿者: | 2021年2月10日

最近のコロナ感染の状況(令和3年2月以降)は感染者数だけ見れば1日約300人程度とやや縮小傾向ですが、まだまだ油断は許しません。遺伝子の特徴や疫学的調査からインフルエンザよりは感染力も致死率も高いと言えますがワクチンの接種化により安定化すると言うのが一致した見方です。各人の考え方がありますが我々医療従事者の90%以上は接種する見込みです。副反応には十分気をつけなくてはいけません。今回の新しいタイプのワクチンの重症型のアナフィラキシーショックは20万に1人でインフルエンザなどの100万人に1人から比較すると高いとは言えます。しかし大抵は接種後15〜30分以内に起こるのでここで適切な対応をすれば心配は要りません。当院では血管確保による輸液管理、ステロイドや昇圧剤の投与、エピペンの常備、血中酸素濃度測定など急変時に対応出来る体制を整えています。やはり急変時に対処可能で信頼のおけるかかりつけ医での接種が望まれます。

勿論ワクチン接種を受けることで全ては安心と言う訳ではなく、肺疾患や糖尿病、高血圧、腎疾患、膠原病や癌を罹患している方々は引き続き厳重な注意が必要です。

ところで去年度は例年より3ヶ月遅れで7月から練馬区成人病検診が開始され11月で終了致しましたが、コロナ感染が報道された2月以来患者様には久しぶりの検診そして各種検査でした。多くの方が胃内視鏡や腹部超音波などを合わせてご希望されましたが、しかし驚いた点は

⑴5ヶ月間で25名の癌が発見された。(肺癌4、胃癌5、食道癌4、大腸癌3、胆嚢癌1、肝臓癌1、甲状腺癌3、乳癌1、慢性骨髄性白血病1、悪性リンパ腫1、脳腫瘍1)

⑵半年ぶりに来院された高齢者の認知症がかなり進んでいる方が多い 。過度な自粛かもしれません。

⑶糖尿病や高血圧の患者様の中に悪化が見られ、インスリン注射の開始を予定したり脳梗塞の兆候がある方々が散見された。

コロナ感染にはこれからも注意が必要ですが、注意を払いながらも持病の悪化を避けるように出来るだけ日常生活に近い形で過ごすこと、また体調が思わしくないのに売薬だけで済ましたりしないこと、定期的な内視鏡や超音波などの所謂癌検診を怠らないようにお願い致します。